およそ2年前に左乳癌になりました。幸い1cmに満たないものだったので、部分切除+放射線治療をしました。術前から術後の生活についていろいろネット検索して、グッズを購入しました。
ワイヤーブラはもう無理?
ネット検索すると、普段使用しているワイヤー入りブラジャーは傷が当たって使えないらしい、と判明。「え〜新しいの買ったばっかりなのに。まだ使っても無いのになあ・・・」とがっかり😞。仕方ないので手術前に「術後ブラ」「乳がん」「前開き」「シームレス」というキーワードで何タイプか5〜6枚購入。
たしかに術後はシームレスを着用した。でもシームレスブラって締め付けがない分、歩くとホールドされなくて揺れて傷口がなんだか痛い。それに無事な右胸がどんどん垂れてしまう気がして地味にストレス。家の中でも階段とか上り下りするときに無意識に手で揺れないように押さえてた。
そして手術から2週間くらい経ってから、放射線療法に通うことになったときに、困った。最寄り駅まで歩いて、電車に乗って30分、また駅から5分くらい、の遠くない距離だけど、胸が揺れて痛いなあ。ちょっと急いで小走りだともっと揺れちゃう。ひとまず1日目はお嬢様のようにゆったりのんびり歩いたけれど、これでは時間がかかってしょうがない。帰宅してから、家にあるブラをじっくり検分。
夜はナイトブラをしていたのですが、これがいいのでは?と試着。布地も傷に当たらないし、程よくホールドされている。つけ外しのできるパットもあるので、健常な右側はパットを入れて支え、左側は手術後でパツンと張っている(10代のお胸みたいに)ので、パットなしにするとちょうどバランスが取れていい感じ。そうこうして昼も夜もナイトブラを使っていました。
しかし、やっぱりホールドが弱いんだよね、と段々不満が出てくる。右のお胸ちゃんのためにも、もう少し支えたいものだ、と家にあるブラを再度検分。
ワイヤーの部分と傷口を見比べると、多分当たらないと予測。1ヶ月ぶりくらいに着用してみました。結果、2タイプあるうちの1つはちょっと上半身をいろいろ動かすと少し傷に当たるので、不採用。でももう1タイプは傷に当たることなく着用できる事が判明。しかも新しく買ったのと同じタイプ😀
術後ブラは“最低限”でよかった
結局、術後ブラというものは入院中と退院後数日しか使用しなかった。術前だと術後の胸がどんな感じかわからないから、不安になって何種類かを2組ずつ購入したけど、逆を言えば、最低限の枚数を買って、実際の胸の感じを把握してから追加購入してもよかったかな。
もしかしたら、あの時の私にフィットする術後ブラもあったかもしれません。最近の通販はすぐに届くから、お買い求めのさいは少なめから購入しても良いのではと思います。
かぶる服はもう着れないと思った
私の引き出しの中は9割がかぶる服です。以前教員をしていた頃はシャツ、カーディガンなども複数ありましたが、それは仕事着だからで、今はパジャマと面接用の白シャツくらいしか前開きのものがなかった。
術後は腕が上がらないので、前開きのものがいいと調べて真っ青😨。着る服がない〜。すでに入院の時から退院時を考えて前開きでしょ?買わなくちゃ、とひとまず2枚買いました。
退院後放射線治療に平日16回通うので、服ないよ〜と一瞬焦ったけど、いやいや、病院に居る時間なんて15分だぜ?それも上脱いでるし、服の印象なんてスタッフは覚えてないよね〜。行き帰りの人だって同じ服着てるのなんてわからないよね。と2着を着回すことに。
幸い、左脇のリンパ節に転移はなく、リンパ郭清していなかったのもあるのか、退院の頃には左手で頭をかけるくらい腕は上がっていました。放射線に通う頃にはよく伸びるインナーなら被りでいけました。でも乳がん患者的には前開きがスタンダードだよね、と放射線治療の3週間は前開きのシャツを着用して通っていました。
放射線治療も終わって、手術から2ヶ月くらい経った頃。尾瀬ハイキングに行きました。重ね着するのにTシャツ着たい。それに1週間後から仕事に復帰するけど、仕事着はかぶりなんだよね、とあまり伸びない半袖Tシャツをきたけど、問題なし。
ちなみにウッカリしてたけど、ハイキングってリュックじゃん。傷に当たるよ!?と当日の朝に荷物を詰めていて気づいた私。行き帰りは車だけど、歩いてる時どうなんだろうと思ったけど、荷物を軽くして(夫にあげて)たら、肩のベルトも傷に食い込まずに大丈夫でした。
その後職場でも白衣を難なく着れて、同僚からも「え、被りで大丈夫なの?」と驚かれました。自分でも結構大丈夫なんだな〜と自信がつきました。
傷テープ(アトファイン)も人による?
手術後の傷跡の保護にいろんな傷テープがありますね。私も職場で帝王切開後の人が、結構ネットであファインを購入していたので知っていました。摩擦予防にもなるし、入浴も気兼ねなくできるし、よし使おうと即決。術前の説明で何cmくらいの傷になるよ、
入院中はテガダームという医療用のテープが貼られ、退院時にもそのまま1週間後の傷チェックまで貼っておいてと言われました。帝王切開だと退院時には剥がしてしまうから、いろいろ違うのか、買うの早かったな、とちょっとガッカリ。
傷チェックも問題なく、剥がされて帰ってきてから、いそいそとアトファインを貼りました。肌色で傷が目立たないし、触っても痛くないし、濡れる不安も少なくて、こりゃいいもの買ったとホクホクしながら数日過ごしていました。
しかし、放射線治療が始まると、胸に照射の位置をペンで書かれるんですよ。毎回正確に放射線を当てるために、実際に放射線を当てる線と、同じ姿勢を取るための基準になる線を書くらしいです。射撃の的みたいで自分でも笑えました。でもそうするとアトファインをつけられない。
そっか。じゃあ、放射線治療の後かな、と思っていたら、終わる頃にはすっかり傷跡剥き出しで過ごすことに慣れてしまい、2ヶ月くらい経つ頃には傷の赤みもうすれ、なんだかあまり気にならない。もともと綺麗な傷跡でしたし。「つけなくてもいっか」となりました。4個とか買ってしまったけど、未開封の3箱はメルカリ行きになりました。
不安で買いすぎないように
癌はもちろん、入院も手術も初めてで、落ち着いてると自分では思っていたけれど、振り返ると不安で色々先走って用意していました。つい「必要かもしれない」と買い込みたくなる。
でも実際には、手術の状況や、体の回復具合、生活スタイルによって、必要なものは変わってくる。検索したサイトの情報はそれぞれの人の意見であって、自分自身に合うとは限らない。
ひとまず「お試しに最低限」でいいのかなと思いました。不安で検索魔になっていた当時の私にもそう言ってあげたいところです。
ちなみにもう4〜5年愛用しているナイトブラはこちら↓です。普段使っているものがいざという時にも使えるって、精神衛生上助かるなあと実感しました。これからも私の愛用品の一つです。


