入院準備 エンディングノートも書いたよ
大丈夫かなと9割5部くらい思ってるけど、全身麻酔は100%安全ではない。なので一応エンディングノートを購入して記入。夫にだけお手紙も書きました。書いてたらいろんな思いが溢れて号泣しながら書いてたけど😅
手術の1週間前くらいに、実家に行き、母ときょうだいに乳癌で手術することを話しました。早期に見つかって感謝だよ、だから手術も部分切除でいいんだよ、と重たくならないように伝えたけど、母親はやはり泣いてしまいました。
そして愛猫2匹。若干の心許なさはあるが、夫がいるので、水・ご飯・トイレの交換は大丈夫そう。夫は「喧嘩したら僕仲裁なんてできないよ。布団かぶって隠れてるよ」と情けないことを言っていたけど、まあ仕方ない。
ひとまず万が一の場合も、残された人が困らないように準備できて、もうあとはドンと医療者に任せるのみ。不思議と気持ちが落ち着きました。
受付、コロナチェック、オリエンテーション・・・入院あるある
月曜日、入院は生まれて初めてなのでちょっとドキドキしていましたが、入院受付の待ち人がすでに18人!時間にして60分待ちとの表示・・・待ってる間にすっかりドキドキもおさまってしまいました。
コロナチェックして、陽性だったら延期なのね、と症状ないけどドキドキ。無事陰性で一安心。
部屋は個室料のかからない5人部屋が空いていたのでラッキー。前日に部屋については確認するよう入院者専用アプリに書いてあって、ドキドキしながら確認。ここで1日5000円の部屋か無料の部屋か決まるのだもの。当日入れて6日間。部屋にお金はかけたくない主義なので一安心。
案内された部屋は5人部屋の窓側で、小さくガッツポーズした。入院する人みんな窓側希望するし、やっぱり廊下側と比べて開放感があるよね。ああ、6日間なんとかなりそうな感じがしてきたよ。
同室の5人のうち、私の他に3人も今日入院の人らしい。そしてそれぞれに担当者が違う。外科病棟だから手術箇所がちがうから?一部屋1人の受け持ちの方が効率よくない?とか変なところで職業病出てくる。大学病院は付属の大学もあるので、看護師層が若い。
入院当日の担当もおそらく新人。私が助産師だと知って、さらに緊張していて、入院のオリエンテーションをしてくれているけど色々忘れ物して、何度か行ったり来たり。一生懸命なのがわかるので微笑ましい。他のスタッフが他の患者に説明している内容も参考にしながら、オリエンテーションの内容も把握できました。
事前準備 アイソトープ注射は痛かった!!!
手術前日の午後、
センチネルリンパ節とは、脇の下にあるリンパ節の中で、乳房内のがん細胞が最初に到達するリンパ節らしい。そのため、手術の際にこのリンパ節に転移がないか確認して、転移が見つかればリンパ郭清に進む。今日の準備はリンパ節に「ラジオ・アイソトープ」という放射性医薬品を注入する。そうすると術中に専用のカメラで見ると光って見えるらしい。へ〜すごいね。
でも私、この注射についてよく調べてなくて、「ちょっと乳首に針刺してお薬入れますね」と言われて「はい」と普通の注射のように構えていたのです。
痛い痛い痛い!!乳首もげるもげる・・・もげた!?もげたでしょ!!
大人なのでなんとか動かず、叫ばずに堪えましたが、生きていて一番痛かった。鋭く刺される痛み。これでね、拷問されたら、大抵のことはペラペラ喋る自信があるよ。終わって乳首がもげていないことを確認してほっと一安心。私のお胸ちゃん、本当によく頑張っているね。
その後、手術位置のマーキング。以前マーキングされていた位置と違って心配になる。聞いていいのか迷ったけど、このまま病室に帰ったら、心配の雪だるまができちゃうと思い、質問することに。体の姿勢によるもので、以前は少し右向きの状態で位置を確認してマーキングしたけれど、今回は手術の体勢の仰向けで腕を90度にしているからだ、と説明してくれました。なるほど、不安解消。
手術当日 不安よりもワクワク?
火曜日、手術当日。我ながら神経が太いというか。手術の不安というのがあまりなかった。体の一部を取るということより、どんなことをするのか面白がる気持ちが優っていました。普段医療者側でしていることを受ける立場ではこんなふうなんだ〜と。
手術室に入った時も、いつもはの患者さんを連れて手術室に送る立場から、今は歩いて手術台へ。怖さよりも皆への頼もしさの方が優っていたかな。この人たちが私のお胸ちゃんの悪いところを取り除いてくれる。
そして当日。朝は何も食べられないと思っていたけど、ゼリー飲料が3本も出た。出しすぎでは?と笑えたけど、美味しくいただいた。
予定では12時入室だったけど、前の人が少し遅れていて呼ばれず。12時に点滴開始、13時ごろと言われていたけど、早まって12時半に入室に。LINEで夫に「そろそろ行くよ」と送って貴重品ボックスへ。
全身麻酔はあっという間
麻酔の時に「ちょっとふわっとする薬入れます」と言われてたら、めまいみたいにクラクラして目を開けていられなくなって、「じゃ、眠る薬入れます」と言われたのはわかったけど、次になんだか夢の途中から引き摺り出される感じがしたら起きた。普通に昼寝から起きたみたいにパチリと目が覚めた。
「あ、しっかり覚醒しましたね」と女医さんに言われた。「今、15時26分ですよ。予定通りに終わりました。ドレーンも入ってないです。リンパ生検結果も陰性でしたよ」と言われた。よかった。
ベッドごと手術室から病室まで運ばれて目が回った。自分が運んでいる時も乗っている人の立場よりも時間で動いていたけど、あまりいいものではない。できればゆっくり運んでいただきたいものだと感じた。
病棟に戻ってすぐ新人ちゃんが「枕しますか?」と言ってきた。いや、全麻はすぐに枕はしないだろう、私の覚醒はしっかりしてるかもしれないが、患者個人の感覚ではなく、術後の呼吸状態をちゃんと確認してからにしておくれよ、と思い「いらない」と答えました。
手術当日の夜 経験して初めてわかることばかり
酸素を術後3時間鼻のチューブから流されて、4時間目からお水OKになった。首が痛くて2時間後には枕してもらった。私の仕事の時、大体術後2時間経って状態が安定していたら枕というか、低めのタオルを枕に見立てたものを勧めていたけど、なかなかいいタイミングだったなと思う。
ベッドも真っ平でだんだん腰が痛くなってきた。患者さんが「腰が痛い」というのは聞いていたが、こんなに辛いとは、と感じた18時過ぎ。こりゃ、耐えられない、とちょっとだけ頭の方をベッドアップした。多分10度くらい?それだけで嘘のように腰が楽になった。
足のエコノミー症候群予防のエアマッサージャーも、交互に圧がかかる。これつけて寝にくいよね、と普段から感じていたが、実際に地味に睡眠妨害だった。でも、少しベッドアップしたことで足も動かしやすくなって、ちょっと楽になった。
あれ、私は横を向いてもいいのか?誰も教えてくれなかったな、と。胸は包帯でキツく圧迫されていて、少しジンジンするけど、傷の痛みなのか、圧迫されている痛みなのかわからない。いつも職場でも使用している痛み止めの点滴がぶら下がっているから、それの効果もありそう。追加の痛み止めは必要なさそう。
いつもは帝王切開で出産した人の術後を見ているので、さすがみお腹を切った人はすぐに横になるのは無理だけど、私は動いても痛くないよね。左胸を手術したから、右下にするなら問題あるまい。19時頃にちょっと横を向いたらとっても楽、傷も痛くない。これはいい、これなら寝られると一安心。
そして暇になったので、夫にLINEで連絡。夫にも主治医から夕方に電話が入って、「ほぼ思った通りでした」と伝えられて、実家にも連絡してくれていた。そして私からも「ちょっと咳が出るくらいだよ。ご飯が出ないから暇なんだよ」と呑気な内容が送られて安心した様子。
自分がひと段落すると、気になるのは猫のこと。猫部屋のカメラの位置では2匹の姿が見えなかったので、どうしたの?角度変えて?2匹の様子見せて?と注文が多い😅2匹は私が入院してからずっと寄ると触るとケンカするので、部屋を分けていると。「僕には不機嫌なあの子たちは撮れないよ、怖いよ」と役立たずなことをいう。夫も頑張っているのでありがとうと感謝した。
消灯後もなかなか眠れない。真横の姿勢は楽だが辛い部分もある。お小水の管が入っているのだけど、管が曲がるのか、膀胱に圧がかかる。夜中に尿が少ないと夜勤の人に不要な心配をかけてもいけない。ま、今どのくらいでているかはわからないけど、と横になって膀胱に圧を感じては姿勢を戻しとしていたが、ちょっと疲れる。
あれだよ、クッションか枕で45度くらいの横向きがいいんだよね、と思い、でも頭の枕は取ったら困るし、わざわざスタッフを呼ぶのもなんだよね、と自分の布団を多めに左側にためて、お布団クションにして休むことにしました。なかなかよかった。
そんな感じで当日の夜はまとまった睡眠は取れなかったけど、全然夜間看護師さんが見回りに来た記憶がない。来ないわけもないので、うとうと眠れていたのかな。あ〜、こういうのを「夜間入眠」って書かれちゃうんだ。見回り中に寝てるとね。でも本人は「眠れなかった」って朝に言うことが多い。それはこう言う状況なんだな、とたびたび「心のメモ、リアル入院体験」の記録が増えていく。
気管挿管後の気管の刺激で咳がたまにコホコホと出たけど、傷には響かなくてよかった。
術後1日目 足から採血。そして自由の身
水曜日。朝に足から採血した。たしかに左手は患側、右手には点滴、採血は足だよね、なんだか新鮮。慣れてないせいか、腕より痛い気がした。
朝1日ぶりのご飯を食べて、10時くらいには点滴、尿の管も外され、着替えて自由の身になった。胸は弾性包帯でぐるぐる巻きで圧迫されているけど、それも明日まで。ジンジンするけど、昨日よりは痛くない。点滴が外れた後も特に痛み止めをお願いしなくても大丈夫だった。
夫からも仲直りしたニャンズの姿が送られてきて一安心。有料だけどWIFI環境にしたので、あとはカメラで様子を見たり、声をかけたりして遊んでた。
夕方の回診で傷を見てもらい、回復がいいので、4日後の日曜日に退院でいいねと言われて大喜び😀明日からシャワーもOKになった。トイレ・洗面とウォーターサーバーに行く以外はベッドで寝ているせいか、左のお尻がやけに痛い、そして上半身が凝っているせいか頭痛もする。
麻酔の影響なのかな・・・?と思いつつ、寝不足もあるし、ベッドに寝っぱなしもあるよね、と頭回り、目の周りも凝ってるし、とほぐすほぐす。たしかバファリン持ってたよな?と17時にこっそりバファリン飲む。(入院中は勝手に飲んじゃダメなんだけど)病棟が慌ただしくて、なんだかスタッフに言いにくくて。
でもなんか、この頭痛と少しの気持ち悪さはアレに似ているんだよね・・・カフェイン切れ。いつもはコーヒー1日3〜4杯飲んでいるのだけど、月曜から飲んでない。切れる頃だよね〜、前もそんな感じだったな。と思いつつ、病棟には自販機がなく、売店も行ってはダメと言われているので、コーヒーは買えず。
明日母親が面会に来る予定だったけど、全然元気なので、電話してこなくていいよと伝える。ここの病院は自宅からは近いのだけど、実家からは遠いのだ。80過ぎの母親を真夏の午後に電車とバスに乗せてこさせるものではない。「汗だくになってきて、電話でわかるぐらいなんともない人に会って帰るだけだから。それよりも退院したらこっちから会いに行くよ」と。母親も笑っていた。
胸の圧迫包帯を止めている絆創膏が一度剥がれてしまい、ブンと外れて圧迫が取れてしまった。最初外れた時はスタッフを呼ばねば巻き直せないかと焦ったが、恐る恐る動かしたら、傷がつれるような感じもなく包帯を巻き直せて一安心。
そのつど自分で巻き直してつけるもすぐ外れるので、夕方仕方なくスタッフにお願いして、絆創膏を変えてもらった。でもそれもあまり長続きせず、明日までの辛抱だと言い聞かせて、剥がれては巻き直しを繰り返した。
いろいろあったが、夜はバファリンが効いて楽になったので、昨日眠れなかったこともあって、結構寝られた。
術後2日目 胸の圧迫とれて、傷が見えたよ。
木曜日、術後2日目。朝の回診で胸の圧迫も取れた。その時にお胸ちゃんを見下ろした。傷口は見えないけど、少し小ぶりになったけど、可愛い私のお胸ちゃんがいてホッとした。何もしていない右胸も数日の圧迫でぺちゃんこになっっていて、そちらが戻るのか心配なくらいだった。
用意していた前あきブラジャーをつける。着る時は患側から。あまり左腕を動かさないように、左から袖を通してきたら、全然傷口には響かなくてホッとした。ジンジンした痛みも半分は圧迫していた影響だったのか、包帯を取ったら痛みも普通の傷口の痛みくらい。
今日から洗髪と下半身のシャワーがOKになった。え?上半身をぬらさないように、片手で洗うということ?とどうやって洗うかな〜と考えながらシャワー室へ。左胸の傷には透明の防水シートが貼ってあるので、多少濡れても大丈夫だろう。左手も何気に左頬を触るぐらいは上げられる。ということで洗髪もたまに左手も使いながらおこない、下半身も洗ってさっぱり。
浴室の鏡で傷口も確認した。腫瘍をとった左胸の脇の傷は6cmくらい、センチネルリンパ節をとった脇の下近くの傷は3〜4cmくらい。どちらも術前に言われていた長さと大差ない。傷の感じもやんちゃな男の子が自転車で怪我して縫いました、みたいな手術跡というよりも傷口みたいな綺麗な感じだった。
昨日眠れたせいか、おしりの痛みや首のこりがずいぶんマシになった。でも頭は痛い。やっぱりカフェインかな〜。でもせっかくだからこのままカフェイン断ちしようかな〜と目の周りをマッサージ。
昼前に乳腺クリニックの主治医が非常勤の勤務日で病室にもきてくれた。嬉しくてニコニコしてしまった。診断から紹介されるまでの間に、ちゃんとお礼が言えてなかったので、「早く見つけていただいて、本当にありがとうございます」とお礼が言えてよかった。「また戻ってくるのを待ってますよ」と言われてありがたし。
夕方の回診時に退院時に薬の希望ある?と聞かれて、特にないと伝えた。夕食時に週に何回かの提携先のコンビニの移動販売が病棟に来た。前回は手術日だったので、寝ながら「プリンが食べたい〜」と思っていたのだ。いそいそと財布を持っていく。ゼリーと飲み物、そしてコーヒーを買った。
そしてコーヒーを飲んだら・・・頭痛とれた。それはもうスッキリ。カフェイン恐るべし。あまり飲みすぎないよう気をつけよう。
なんだか体が軽くなって入院生活も余裕が出てきた。でも入院食は飽きるね。特に魚。サバ率が高い。ちょっと吐き気が出てきてしまった。みんなが残している気持ちがわかる。
普段快便だけれど、ほとんど動いていないからか便秘になった。水分とって、コーヒー飲んで、お腹のマッサージして・・・無事でた。
術後3〜5日 自分で毎日傷の観察。胸を押さえながら歩く
金曜日、術後3日目。昨日11時ごろと15時ごろにうっかり寝てしまったせいか、22時に寝たけど1時半ごろ起きてその後もうとうとぐらいでまとまって寝られなかった。今日の昼は寝ないぞ!
職場にも連絡した。退院してから猫を抱っこしていいいか、午前の回診で聞くのを忘れ、午後に聞こうと思っていたら、シャワーの時間と重なってしまった。
もう私は元気なので、看護師さんも1日3回熱と血圧を測るときにくるだけ。「気になることないですか?」「大丈夫です」終了。傷も見ないんだよね。まあ、1日2回の回診で医師が見るからいいのか?ひとまず自分で毎日傷口の観察をする。
夫が土日だけが休みで、平日の夜の面会はないので、このまま家で会うかと思っていたら、退院前日の土曜に面会に来たいと。「え?次の日帰るけど?」
「いいの。会いたいの!」と。LINEで元気な様子は伝わっていると思うけど、実際に会って確認したいらしい。それならば、外来のカフェで私の好きな飲み物とクッキーを買ってきてもらおうと開店時間内にと画策したが、あいにく面会予約が取れなかった。残念😞
土曜日、術後4日目。今日は寝られた!22時から4時半まで。その後も2度寝して6時半まで。土曜日だからか回診はなかった。傷は立って歩いていると重力で引っ張られて、傷がつれるのかちょっと痛い。押さえていると平気。左胸の腫瘍をとった方の傷の周りが少し赤い。でも正常範囲だろう。少し熱感もあるかな。一応ペットボトルで冷やしておく。
膀胱あたりも尿の管が入っていたせいか、やや違和感が続く。白湯をこまめに飲んで様子見る。持病のベーチェットで炎症反応は強くなりやすいから、コルヒチンは毎日飲んでおこう。明日無事に退院できるように、何事もなく過ぎればいい。
そして日曜日、術後5日目。朝から猫に会えるとウキウキして起床。日曜日で入退院受付も閉じてるし、会計も後から生産なので、9時半には書類をもらって、病棟を後にした。次は5日後に創部チェックで受診。そして2週間後に病理結果を聞きにいく。
手術前は不安もあったけど、終わってみれば「患者さんが感じていたのはこういうことだったのか」と気づくことばかり。医療者として見ていた景色と患者になって見た景色はけっこう違っていました。
退院後の傷の変化、お胸ちゃんの変化、その後の治療方針決定については、「その3」で書こうと思います。


