登録して10年ちょっとですが、まだ提供したことがありません。
このきっかけはhideではありませんよ。
たぶんhideさんが登録する前かな?
登録したあとに彼も登録をした、orしていたということを知りました。
一度だけ、2年位前、候補者の数名の中に選ばれました、と封書が来ました。
実際に提供するまでに、要所要所で提供の意思を確認されます。
その第一回目。
一応両親に報告したら、「何で病気一つしたことないのに、そんな麻酔かけてまでやるの?」といわれました。
たしかにね~。
歯医者の麻酔もかけたことないし。
捻挫と鼻風邪しかやったことないし。
登録するきっかけは看護学校の頃の実習です。
同じ名字のみゆきちゃんという子がいました。
たしか同い年で、白血病で治療していて。
実習のある時、黙々と浴槽を洗う看護師の後ろで、
どう声をかけたらいいかわからず、ただ困って立ち尽くすだけの私に、通りかかった彼女は
「私にも手伝わせてくださいって」
そうささやいて背中を押してくれました。
その一言があったから、私は今看護師・助産師として働くことができています。
退院しても困らぬように、と入院中も勉強を欠かさなかった高校生の男の子がいました。
ある日のカンファレンスで
「猛勉強してもいてもそれを活かす時間がないことを告げないと」と。
四人部屋のカーテンを引いた空間で一人彼は何を思っていたのでしょう。
穏やかな顔で見送られたお母さんは赤い目をしていました。
小学生の女の子。
ドリルを解いている後姿がとても愛らしかったのを覚えています。
検査が痛くて痛くて、行きのエレベーターで降りていくときから、体中で嫌がって泣いていました。3人とも血液のがんでした。
彼らに私ができることといったら、小さなことだけでした。肩に手を置いたり、たわいもないことを話して笑ったりとか。彼らの中の病気ではない、健やかな心とつながることとか。
その延長で、もし骨髄の型があったらな、と。
頑張っている人に、「頑張れ」とは言いたくなくて、
それでも言うには自分もなにか行動を起こさないと言えやしない。
きっと提供することになったらビクビクすると思います。
やめちゃおうかな~という考えも起きるかも。
提供者の事故というのも少ないけれどありますから。
でも、きっとギリギリのところで、登録したときの気持ちが勝つのではと思います。
hideさんが登録したとき、記者が押しかけて「売名行為じゃねぇかよ」とキレた、と弟さんが書いていました。
登録することはたいして立派なことじゃない。
病気と真摯に向き合っている人たちに出会えば、何かしら、自分のできることを探すでしょう。
その一つの手段。
それを商業的な思惑で美談にしようとする思惑は、
大事に育てていた花に泥をかけられたような気分になったのかな。
聞いたときそんなふうな感想を持ちました。
そして、「あたりまえの感覚をもっているんだな~」と。



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