クリスマス

みなさん、それぞれにそれなりのクリスマスを過ごされたことでしょう。
24日、私は一人で夜を過ごしました。一応。
南米からの電話待ちをしていました。


帰国した年のクリスマスから、半日あまりの時差を越え、向こうでホームスティしていた家族から電話が来るようになりました。
そこの家の電話では国際電話はかけられないので、(というか、きっと首都しか家から国際電話はかけられないと思われる…)彼らは町の中心の電話局におもむいてかけてくれます。
私も向こうに居たときに日本にかけたことが多々ありますが、料金表示がみるみるあがっていくのです。
10分もかけていたらもうお財布が心配で心配で…。
彼らも10分も話してはいないな。その短い間に4人がかわるがわる出て、「元気?どんどんスペイン語下手になるね~(笑)」とみんなが必ず言ってくる(苦笑)

私にとっても一年でとってもウキウキ、ビクビクする時間です。
そして電話が来るとホッとします。
(あ~、今年もかけてくれた・・・)と。
こちらからはかけられないので、待つのみ。
かけてくるかは相手次第・・・結構ドキドキです。

彼らのクリスマスの過ごし方はとてもアットホームです。
向こうの12月は夏です。イブの夜女達は夕方からパーティーの準備に取り掛かります。
ケーキを焼き、料理を作り…。
男達はしゃべりながら待ち…。
そして家をきれいにし…。
ひたすら待つ。待つ。待つ。子どもなんて眠たい目をこすりこすり待っています。・・・・夜の12時まで。

12時が近づくと結構けだるい雰囲気が流れていたのが一変、みんなが部屋に引き上げます。
そしてみんな一張羅に着替えます。
女性はワンピースに。男性は白シャツにズボンへと。
そして12時…みんなが「フェリス・ナビダッド!」といって抱き合い、頬にキスし合い、喜びます。
そこのママは号泣。感極まって毎年泣いてしまうそうです。

そして宴です。
それまでちょこちょことは食べているけど、ほぼ空腹の皆なので、テーブルに並んだ料理はあっという間になくなります。
その間…20分くらい?

そうしたら近所に住む親戚や友人宅へ挨拶に回っていきます。
各家庭には「ペセブレ」というクリスマス飾りが飾られています。
ツリーの下にキリスト誕生の場面、厩に赤子のイエスが寝ており、そばにはマリアと賢者達、天使たち、そして誕生を聞きつけてお祝いに来た動物達、人々たち…というのが現された人形をツリーの下に飾ります。
大抵その人形は木で作られていて、お金に余裕のない家庭は、一年にひとつづつ人形を揃えていくのだそうです。
一緒にスイカ(夏なので)やおもちゃが飾られていてその家々の趣が出ていてとても面白いです。

そんなものを見つつ、挨拶をし終えると眠りにつきます。
一時半くらいにはお開きです。
非常にスピーディー。
日本からきた私たちにとっては「えっ、それだけ?」という、はじめて過ごしたときは拍子抜けして、がっかりしました。
クリスチャンのお国柄だこそ、もっとなんかあるのかな~と期待しすぎていたのでしょう。
でも彼らにとっては充分な宴。「晴れの日」なのです。
ところ変わればクリスマスの祝い方も変わります。
電話が来た後は、そこの祝い方がとても懐かしくなります。

満点の星の下、それそれが精一杯で飾り付けしたツリーとペセブレはとてもキレイでしたよ。
日本の競い合うように輝くイルミネーションとはまったく異なる輝きです。
商業的な甘いささやきに踊らされた上滑りな楽しさ、狂乱とはまた異なる楽しさ・温かさがありました。
…と24日に書くと気分を悪くする人もいるかしら、と思い今頃書いております。

好きな人と、好きな人たちと楽しく美味しいものを食べられるイベントはいいと思いますけどね。
誰かといなければ…、楽しまなくっちゃ…、と強迫的に思わせる風潮のはいかがなもんかな、と考えてみたりして。
イブはまったりと写真なんぞみて、一人で思い出にひたっていました。

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