手が筋肉痛です。いや、胸から腕全体も。
気がつくと、ゴリラのようにダラ~っと両手たらして歩いています。
昨日は闘いでした。
夜の7時くらいから12時近くまで、ひとりの産婦さんにつきっきり。
他の仕事は全部ペアの人にお任せしてしまいました。
叫んで、痛がって、暴れる産婦さんを落っこちないように、壁にぶつからないように、小柄な産婦さんのお母さんに被害が及ばないようにしていたら、この結果。ご主人も付き添っていたのですが、なぜか、やっぱりこちらにすがってくるのです。
私も160cm+αあるので小柄ではないのですが、彼女はさらに身長は10cm、体重も10kgぐらい私を上回るので、無我夢中になるとその肉体はちょっとした凶器(笑)
本人とベビーと家族に被害と悪影響がなければ、好きにしてもらっていたので、私の腕には産婦さんの立てた爪痕が内出血で残り、お腹も避けきれないキックがいくつか入り、ちょっと痛いです。しがみつきたいままにしがみついてもらっていたので、首から背中も凝っています。
興奮して息が苦しくなっているのか、何か異常が起こりつつあるのか心配しつつ呼吸の誘導をし、「もう切ってくれ~」「こんな子はいらない~」と泣き叫ぶ産婦さんをなだめ励まし、どうして痛みの割に進みがゆっくりなのか(いや、それでも早いのだけどね)と陣痛と胎児の状態を監視しつつ、過ごしていたので、頭も疲れ切っております。
ここまでの修羅場は初めてかも。
同僚の人も同意見でした。
うみ終わった後は、一転して普通のかわいらしい女性に戻りました。
あ、この人こんな顔してたんだ。
初対面の人と出会うような感じです。お産のときはまさに別人なので。
申し訳ない、と平身低頭で謝る産婦さん。とお母様とご主人。
いえいえ。ハッキリ言って、産婦さんと赤ちゃんが無事なら、何でもいいんですよ。
こんなのはすぐとれるから。
一番ストレスなのは、生まれるまでのその間。産婦さんの状況にごまかされて、異常の兆候を見逃してはいないか、そのまま異常に傾くのではないかとヒヤヒヤしている時間です。
あとは後ろ向きな精神状態の産婦さんを前向きにできない時かしら。
産婦さんが「仕方ない。生むしかない。切ってももらえないし、産まなきゃ終わらん!」と思ってくれたらしめたもの。
こちらもガンガン力が湧いてきます。何しろ、それまでは“のれんに腕押し”だったこちらの声かけが産婦さんに響いているのが目に見えてわかるから。
きっと、それまでもジャブのように効いてくれているとは思うのですが。
それまで一方通行のように感じていた(きっと産婦さんもそう感じていたかも)気の流れみたいなものが、キャッチボールのように交わされるように感じ始める時があります。その独特の流れに入ればひと安心。
もうほんと、二人が無事でお産が終われば何でもいいっす。
ちょっとね、ちょっとだけ、話のネタにするときはあるけどね。
ほんと、謝ることではないのです。
それだけ大変で、でもそれだけ頑張って、産んだんですから。あなたは素晴らしい!
お疲れ様です。
付き添って、立ち会った家族もお疲れ様でした。
おめでとう。
ベイビーも。
ちょっと酸素が不足気味だったかもしれないけど。
最後まで持ちこたえて、君は素晴らしい!
でも、ちょっとだけくたびれ果てた。
お産は好きだけど、大変。常に自分が試されているようでストレスたまる。でも大好き。でもどんな経過を辿るのか心配。でもやっぱり好きなのさ。



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