猫の下痢〜リンパ腫疑いへ。Q0L(生活の質)を考えて選んだこと

突然の下痢

1日目:それは2023年1月。コタが17時ごろと23時過ぎに下痢をした。自慢じゃないが、快便作りに余念のない私はご飯や水分を気をつけているので、ニャンズはいつもバナナうんちだ。固めのことはあっても、ゆるいことはない。季節の変わり目に1回あるかないか、1年に1回あるかないかだ。

ピリピリと2回下痢をして、お腹かお尻が痛いのかじっとしている。吐いていないが、カリカリもあまり食べていない。

2日目:17時ごろに下痢便。血便なし。ウェットは食べるけど、カリカリは食べない。嘔吐なし。ぐったりしていない。

3日目:午前中に泥状から固形便1回。ウェットは食べるが、カリカリはあまり食べない。おやつはノリノリで食べていた。体重測定。4.0kg。半月前より−200g。おやつの後、ぽりぽりとカリカリも食べている。

4日目:下痢なし。朝ごはんの後に吐く。いつもはすぐに欲しがるのに、じっとしている。帰宅後固形便ある。おやつはノリノリ。カリカリは残っている。ウェットはゆっきの分までコタが食べた。嘔吐、下痢なし。

5日目:5時ごろにブリリと泥状から一部固形便。夜中カリカリは食べていない。朝のウェットは食べて15分くらいで吐いた。体重測定3.7kg。−300g。6時半ごろご飯は欲しそうなのに、ウェットを少し食べてはやめてしまう。違う缶を出すと食べ出すが、また止まってしまう。香箱でうずくまっている。お腹がしくしく痛いのかな?

9時ごろ窓辺で体を伸ばしてリラックスしている。その後泥状便1回。

病院へ 腹部エコーで腸管のリンパ腫脹があると。腸炎などの炎症の影響か、悪ければリンパ腫と。

10時半病院へ。病院では3.9kg 。採血、レントゲン、エコー。血液検査、レントゲンは異常なし。腹部エコーで腸管のリンパが腫れていると。腸炎などの炎症の影響なのか、リンパ腫なのかどの鑑別のために生検する。アニコム利用して38000円。

1週間くらいで結果出る。グレーだったら全身麻酔の内視鏡検査もありうると。腸の動きが悪いので、その薬もらう。

病院から駐車場までの道のりで泣けてしまう。夫に言ったら夫も泣いてしまう。行きつけの大神宮に初詣と神頼みに行く。19時くらいに固形便。おしっこも出てる。

6日目:朝になっても夜のご飯が残ってる。朝のご飯は食べていた。4時から催促したよ、と夫が嬉しそうに報告。ウェットは一回に20gくらいか。少し残す。でも夕方からゆっきと遊んだり活発さが出てきた。

7日目:朝からにゃおにゃおご飯の催促に来た。久しぶりかも。下痢・嘔吐なし。ウェットももりもり半分食べた。ガツガツ食べる音が嬉しい。カリカリも少し減ったか?20時過ぎ、固形便。カリカリも食べていた。夜のウェットはやめにする。

8日目:腸の動きを良くする薬も朝のみに減らす。食欲はいつも通り。カリカリも食べる。嘔吐下痢なし。ご機嫌な様子。その後はすっかりいつものコタに戻った。

鑑別には全身麻酔で内視鏡検査が必要、それでもわからなければ開腹?どこまでやろうか。

コタの元気が戻った頃に、病院から電話きた。一番悪いのではないが、やはり炎症なのか?リンパ腫だとしても進行が緩徐なので高分化が考えられるが不明。確定診断には全身麻酔で内視鏡検査をして、胃、十二指腸、空調、会長、盲腸、と言った消化管の粘膜組織を一部採取する。でも、病変が深くて内視鏡が届かない時には確定診断は出ない。その場合は、開腹して腸の生検を行う必要があると。

内視鏡検査:体への負担が少ないのはまだ内視鏡だが、それでも絶食して、生検したら食事まで時間がかかる。食欲が戻り下痢もなく元気にしているコタのまったり生活をまた奪うのか?症状があればより明らかにするための検査を受ける気になるが、今だと検査自体がコタにとって苦痛でしかない。そして内視鏡検査でも場所が悪ければ結果ははっきり出ない。

確実なのは開腹手術して生検:でも痛くも苦しくもない腹を切る?「家の中が最高、外怖い」の子を入院させて、お腹を切って、絶食させて知らない場所で怖くて痛くて寂しい数日を送らせるの?退院しても傷はすぐに塞がらない、ご飯もすぐにはいつものように食べられない。そのストレスはどれだけ大きいのか。それでけずられるコタの幸せはどのくらいだろうか。

結果がわかったとして、その後どうするか?

炎症だった→→まあ、コタへの打撃は甚大だったが、明らかになってよかったか?

悪性だった→→じゃあ、すぐに治療に行くだろうか。悪性リンパ腫は完治しない。どれだけ延命できるかだけだ。症状があって、悪性度が強い低分化型であれば、数ヶ月でも少しでもそばにいる時間が欲しくて、辛い治療も受けさせるだろう。

でも毎日のほほんと健やかに過ごしているコタを嫌いな病院に連れて行ったらどうなるのか?コタにしたら、病院に行くたびに訳もわからない注射を打たれて、気持ちが悪くてご飯が食べられなくなって、だるくなる。次はいつ連れて行かれるのかと緊張と不安が高まる。・・・それは生活の質が下がるだけなのでは?

ニャンズへの想い:幸せに過ごしてほしい

治療するお金ははっきり言ってある。金額で躊躇することはない。でも私がにゃんずに対していつも思うのは、「幸せで過ごしてほしい」。のんびりと安心して、ご飯がおいしくて、大好きなところで、大好きなものに囲まれてぬくぬくしてほしい。そのために痛みや苦しさ、怖さ、不安は可能な限りとってあげたい。

本当に癌なのであっても、ゆっくり進んで、症状が出ずに本人が苦しくなさそうなら、そのままマイペースで過ごさせてあげたい。治療で苦しませるのではなく、食欲がなくなったり、体が辛くなったら、「体が楽になる」ために病院に行きたい。

猫自身も「ここに行くと楽になるよ」と病院に行くのがストレスにならない感じで。鎮痛剤やステロイドの治療で緩やかに最後まで家で過ごせるようにしたい。必要な点滴も在宅でいつでもする覚悟はできている。夫にも聞いたけど、私たち夫婦の考えは同じ方向だった。

白黒つけるため、自分の不安を解消するために、猫に必要以上に痛みや苦しみは味合わせたくない。自然の経過を受け入れる努力をしていく。コタが幸せと感じる環境を提供することに全力をかける。

内視鏡までは希望しないと伝えると、先生も調子が戻っているので、次の検査を進めるほどでもない。多分腸炎だろうと。腹部エコーでは腸管リンパ腫大は変わらずなので、1ヶ月様子を見ることに。そして1ヶ月後、特にリンパ腫は変わらず。臨床所見もないので経過観察に。3ヶ月後の5月も変化なし。次回は秋の健診となった。

再び体重減少

2023年11月 初旬。体重測定3.8キロ。どうした?下痢もしてないし、食欲もあるけど。秋の健診にいく。腹部エコーで腸管のリンパ腫は前回と一緒、でも今回は両側の腎臓のリンパ節も腫脹、細胞診勧められて、細胞診とる。腸管リンパからの転移も考えられると。快便だし、食欲もあるし、吐きもしない。

12月 細胞診の結果はやはりグレー。確定するには開腹して生検が必要と。なるべく体への侵襲の大きい検査はしたくない。

全身麻酔で造影CTとり、その結果で生検を考えることに。胸部・腹部CT撮影、造影剤、麻酔などで12万強の支払い。

動物のCT,MRIは専用の施設があって、紹介状持って「キャミックひがし東京」に行きました。もう検査のたびに絶食でかわいそう。

11時過ぎに預けて、16時過ぎにお迎え。全身麻酔なので、何かあれば連絡くるので、ずっとケータイは肌身離さず。お迎えの時間よりも早く着いて、そわそわとコタを待つ。

結果は小腸、空調、結腸がやや肥厚しているように見える、しかし、粘膜等の明らかな異常は見られない。胸部のリンパは問題なし。でも決定打がないので、生検はしないことにしました。一度CTとっておけばカルテに残るし、今後何かあった時に見比べられるしね。

そうして3〜6ヶ月ごとに経過観察して、コタはお元気で過ごして、エコー上の腸管のリンパ腫脹は消えました、炎症??

今後もそれこそ恒例になるほどに悪性リンパ腫にかかるリスクも上がるので、本番も来るかもしれませんが・・・でも2023年に考えたことは多分ブレない。一瞬、気が動転して、「なんでもしてください!白黒つけたい!何がなんでも生きてもらいたい!!」みたいになるかもしれませんが、きっとその後、ニャンズの立場になって考えて、自分は辛くても、ニャンズにとって穏やかな方の道を選び取ると思います。

ちなみに・・・私自身が悪性リンパ腫だったら?自分の場合は症状がなくても白黒つけたいので、生検しますよ。受ける必要がわかって、何をされるのかも理解して絶食、入院します。余命によってはもう少し生きていたいので、辛い治療も受けるかもしれません。でもそれは辛くなることがわかっても、それを受け入れてでも先に行きたいと自分で決断できるから。