思い出のダンボール

先日、持ち主の私さえその存在をす~っかり忘れていた段ボール箱が発見されました。
実家の父が非常な相撲好きでですね、常々相撲雑誌をとっているのです。そして古い号は結ばれて押入れにしまわれているのですが、なぜか父が一念発起、古いものを片付け始めたのです。
すると、ほこりをかぶった雑誌の陰に埃をかぶった見知らぬ段ボールを発見。ずるずる引き出すと「hana5 開放厳禁!!」と書いてあったそうな。

律儀な父は本当に開ける前に連絡して来ました。
それはボランティアに行った時にまとめた荷物の一部でした。全部出したつもりが残っていたのです。
しかも、一番人に見られては恥ずかしいものばかりが詰められた秘密の箱だったのです。
す~~~っかり忘れていたけどね。
実家の一室に引きこもり、こっそり開けると出るわ出るわ、
今は昔8年前の私の秘密たち。

正確に言えば、8年前の私が懐かしく取っておいたさらに過去のモノ達なんですけど。
うっかり漫画家を夢見た時の、一番うまく書けた数ページのマンガだったり。
うっかり小説家を夢見た時の、いろんなお話のメモ帳だったり。
うっかりイラストレーターを夢見て頼んだ通信教育の教材だったり。
大切にしていたC-C-Bのレコードや切抜きだったり。
こっそり入手した片思いの男の子の書いたレポートだったり…。
もう、そりゃあなた、自分しかいないのに恥ずかしくて懐かしくてキャアキャア言っちゃうモノ達が詰まっておりました。

そしてその中に…
ほんとにほんとにすっかり忘れていたのですが。
Xの切り抜きも入っていました。
ボランティアに行った2年のカルチャーショックが強くて、それ以前の記憶というのが結構とんでいるのですが、ここまでとは思わなかった。

あとから集めた切抜きだって持っていたのさ、昔の私。94~96年にかけての雑誌の切抜きが。
どんなに思い出そうとしても、ロック関係の雑誌を買っていた記憶が呼び覚まされないんですけど、私の目の前にブツがあるのです、はい。
やはりTOSHIが好きだったようですよ。彼のインタビュー記事が多い。
そうして、怖いもの見たさだったのか、hideのソロ記事とかも切り抜きしていたよ。
なんだろう。
そのころから好きだったのかな。

秘密のモノ達の中でも、さらに秘密っぽく奥にしまわれている感じで、でも丁寧に端まで折れないように仕舞われていて。
切り抜いたとき。ここに仕舞ったとき。
どんな思いがあったんだろう…と考えたら
なんだかキュンっとしてしまいました。

いまひとつ目の前のモノたちを持っていた昔の自分とピントが合わなくて、なんだか母の遺品(本人は健在ですが)を見ているような不思議な気分。
でもやっぱり自分のものだろう、という感じもあって。
そうか、数年前のひらめきは過去の自分の記憶と結びついたものだったのか、としみじみ思いました。
いや~、思いもかけないタイムカプセルを開けたって感じでよかったです。

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