花束をあなたに。

先日、同い年の同僚が退職しました。
うちは送別会が何度もあって(笑)、勤務の最終日にそのときにいるメンバーでお茶会をし、後日病棟全体でし、そのほかに個人的に…とかあります。

勤務最終日のお茶会で渡す花束を買ってくる役目をおおせつかったのはワタクシ。
ちゃんと事前に花屋さんに予約しておきました。
素敵なフラワーアレンジメントが店内にあふれている素敵なお店です。
「すごい元気で明るいんだけど、女らしさもあって、繊細な感じもあるんです」
となんだかなんでもありの人物像を伝え、それにあったアレンジメントを頼むという横暴ぶり。
でもちゃんと素敵な花束を作ってくれました。
全体的に黄色とオレンジの色彩で、一部にピンクと白の花がいろどりをそえます。
大きな抱えられる花束です。
人生何十年生きていても、両手で抱えるほどの花束をもらう機会というのはそうないですよね。
だからここぞとばかりに、病棟の予算にこっそり上乗せしてしまいました。

花屋さんのある駅から病院のある駅までの電車の中、きれいだな、喜ぶかな、と花束を見ていたら、
どんどんその子との思い出が浮かんで来て…
気がつけばマジ泣き。
途中の駅で降りていったおばさまたちに、「きれいな花束ね」「よかったわねぇ、こんな立派な花束をもらえてねぇ」
と慰められました。
確かに傍から見たら、送別会の主役のようなその様子。
いえいえ、違うんです。これからこれを人に渡すんですよ~。
何か一言言わなきゃいけないから、その時に泣かないように、やっぱりここでひと泣きしておこう。
そう思って思い出が芋づる式に引き出されるままに泣いてみました。

たとえてみればヒマワリのような。
それもなんだか大きくて、わさわさしている感じの。
一見態度がすごく大きくて、大胆で、うるさくて。
でも思わぬところで小心だったり、繊細だったり、女らしかったり。
後輩に教えることがとても細やかな視点での配慮であったり。
「そんなのさ、なんとかなるよ。大丈夫だよ」というあっけらかんとした言葉に何度も助けられたり…。
うるさくて態度の大きい人がいなくなるので、静かで広くてのびのびできるし、冷蔵庫の余りものは食べ放題になるし、別にいなくてもそれなりに楽しんで仕事もできるから。
だから長期休暇に行ってるんだと思うことにします。

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