肝冷え

生まれてはじめて、財布を落としました・・・昨日。
いや~~、肝が冷えました。
夕方、鼻歌交じりに近所のスーパーに行きました。いつものようにトレーナーのポッケに財布を入れて。
そしてグルグル回りつつ必要なものを買い求め、レジに並んでポッケを触ったらば・・・スカ。
あれ?
スカ。
おや?
スカ。
不思議なもので、何度触ったってあるわけないのに、何度もさわってしまうのは何なんでしょうかね。
お、落としたっ!
胃がギュッとつかまれた感じがしました。

店内をグルグル見て回ったけれど、落ちているものはなく、お店の人に尋ねようと思ったとき、
もしや、玄関先に忘れたのでは・・・?
もう一つの声は
(いや、きっちり、間違いなくポッケに入れて出かけたから)
と言っているのですが、万が一お店の人に言って探してもらった後で、家で見つかったらば申し訳なさ過ぎる、と思い、カゴを出入り口の脇に置き、スタコラと家に帰りました。
目と鼻の先で3分とかからないのが幸い。
道中も目を皿のようにして、歩道を見て歩くも目立つものはなく。
あ~、銀行のお客様センターとクレジットのセンターの電話番号は~?すぐ止めなくっちゃ。残高いくらだったっけか?おろされてたら、今度の引き落としはどこで補てんしようか・・・
めぐるめぐる最悪の結果と、その対処方法もろもろ・・
家に帰ったって、そりゃないわけさ。
(やっぱりないよな)
一縷の望みもかなわず、ダッシュでスーパーへ。

床をふいていた従業員に声をかけました。
「あ~、財布。さっきあったわよ。あのレジの人に渡したわ」
「あの、む、紫の模様のですか?」
「さぁ~、よく見なかったけどね」
レジの客が一段落するまで待つ間の長いこと。
・・・ありました。うちの子が!うちのブンコがっ。

再びカゴを持ってレジに並ぶ間、財布をなでさするなでさする。
えかったえかった、ほんとにえかった。
もう、安心して涙が出てしまいそうでした。
日頃落とすことなんて考えてもいないので無頓着になっていましたが、財布の中には個人情報がいっぱい。金づるになるものがいっぱい。
財布自体も非常に愛着のある一品。
それがよくわかりました。

最近はカードだったり、携帯だったり、一つの物の中に多くの便利な機能が付いているけれど、あれは怖くてもてません。
自分に便利なものは、落としたときに大変困ることになります。悪用しようと思う人にも非常に便利なものになりうるもの。そして自分の大事な人たちを大変困らせる可能性もありうるもの。
うっかり屋な私には分不相応なもののようです。
ヒヤヒヤの20分でした。
花冷えならば風流だけれど、肝冷えはもうコリゴリ。

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