初ドック

医療系の職場に勤めていてよかったな、と思うところは、検診が充実しているところです。
うちの病院は35歳になったら、“人間ドック”が誕生月に始まります。
とうとうドックの年になるのか~~~~~。
と誕生日の数ヶ月前から非常に感慨深かった。

職場には同じ月に数人一緒に35歳になるので、寄ると触るとドックの恐ろしさを話していました。
だって職場のお姉さま方が寄ってたかって脅かすんだもの。
やれ、バリウムはまずくてまずくて飲めたもんじゃないわよ~、とか、それでグルグル台の上で転がされるから気持ち悪くなるのよ~、とか、しかもバリウム便が出なくって次の日病院に担ぎ込まれた人がいるとか、S状ファイバーは何回も浣腸して、検査自体も苦しい、とか。
ひぃぃぃ~~がく〜(落胆した顔)

私はこれまで、下剤も浣腸もしたことがないので、もう、検査を受けること自体がストレスで胃潰瘍だのなんだのになってしまいそうな心境でした。
しかも、誕生日は一番遅いので、他のデビューの子たちから、「逐一報告するから」といわれ、さんざん聞いてからやるはめに…もっと怖いじゃないのよ!
医療者なんてこんなもんですよ。だって基本、健康な人が多いんですもの。検査怖い。怖いったら怖いのよ。

バリウムを飲んで胃透視か、胃カメラか選べるのですが、友達は初回から胃カメラを選びました。理由はすぐに結果が分かるから。
でも…
「ああ、死ぬかと思った。バリウムにすればよかったよ~」と報告してくれました。安心度ややup。
「バリウムおいしかったよ。飲みやすかった。私もhanaちゃんも食いしん坊だから、空腹だったらなんでもいけるよ!」
ともう一人はあっけらかんと言いました。あまりのあっけらかんな様子に疑いup。
いや、君とは違うよ、きっと。そりゃあ、お互い大した食いしん坊だけれどもさぁ…さすがにバリウムってやつぁ、食い物ではないだろさ、と。

結果は…
“あ、大したことなかった”
前日の夜からの下剤もおっかなびっくり飲んだけど、おもらしすることもなかったし、イチジク浣腸も大丈夫だった。
しかし、あれは5分待つのはしんどい。
今まで患者さんにもっと量の多い浣腸をして、最低でも5分以上は我慢してね、なんてサラリと言っていたけど、もう3分あたりで腿すり合わせて耐え忍ぶのがつらかった。

バリウムはおいしかった(笑)。イチゴ味で。
ちょっとドロッとしているけど全然平気。
すきっ腹に程よい刺激で思わず笑顔になりました。
一気飲みするのかと思って、ゴクゴク行こうとしたら、レントゲンのお姉さんに、「あ、待って。一口ずつ飲んでくださいね」と笑われました。

そのお姉さんには、検査前の待合室で、壁に貼ってあった「検査前にリラックス、軽い体操をしましょう」なんてポスターの図の体操を緊張した面持ちで忠実にやっている姿を目撃されていたので、対応が終始優しかったです。どうもです。
S状ファイバーも大丈夫だった、思ったよりは痛くない。検査前の特大浣腸にはだいぶ引いたけど。
だって血圧が下がって倒れないように、って横になって入れるんですもの。
いや、自分が看護師だったら、普通にそうするけど、やられる方になったら、「え?倒れるの?私も?」みたいな不安が起こりますって。

看護師さんに「これでトイレが空いてなかったらどうするんですか~。どこに行けばいいんですか~。」って確認しちゃいました。…私もここの職員なのに。
「大丈夫。一つは確保してあるから」という力強いお言葉を受けて、じわじわと浣腸液を受け入れました。
「まだ大丈夫?」と聞きながら入れてくれるので、全部入れ切る前にやめてもらいました。だって限界。手がプルプルしちゃう。
検査も前に内科で一緒に働いたことのある先生だしね。お尻だけ穴のあいたキュロットみたいな検査着を穿いて長い上着を着てるけど、なんかね。

「最近はどうですか~」と世間話をしながら検査開始。
きれいでしたよ、私の大腸。どこもかしこもきれいなピンク。ウンコのかけらもないことに胸をなでおろしましたね。
どんどん上に行くにつれて空気を入れながら見ていくにで、ガスがたまってるのに出ない、みたいな痛みが出てきたけれど、「くぉぉ…」と思わずうめいたら、「あ、ここまででいいでしょう。ずいぶん見れましたよ。きれいだね」と終了になりました。

あとは子宮癌検診とか。これも一緒に働いている女医さんだからね。
今までは市の検診は別のところに行っていたので、ちょっと気恥ずかしかったけど、まぁ、無料には勝てない。
婦人科の検診のときに気にするのは、オマタにティッシュが付いていないか、と足の開き具合です。
介助していて、年配の方に多いのですが、チョロっとティッシュの屑が付いている時があるのです。それが空調でわずかに揺れているのは…なんともシュールな光景でして…自らにはおこらないようにしたいものです。
足の開きもね、あんまり閉じていると、入れる時痛いし、開きすぎても、何を入れるのよ、みたいな感じなので、ちょっと気にします。あ~、なんか書いてて恥ずかしいあせあせ(飛び散る汗)

まぁ、それも無事に済み、乳房のエコーもすみました。他には採血とか腹囲とか、呼吸機能とか、眼底検査とか、もう隅々まで。
脳ドックがないのが残念。やっぱりあれは機材が高いからかな…。
健康体で検査を受けるのは苦ではないことがわかりました。
でも、それぞれ、病んでいるときに検査されるのはしんどいだろうなぁ、ともわかりました。
患者さんはよく黙々と受けて、待つことも多いだろうし、本当に頭が下がります。
何事も経験ですね。
人間ドックを経て、一回り大人になった気がしました。

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