月満ちる

今日は満月。
月の丸みに誘われて、この3日間というもの赤子が出たがってしょうがない模様。
出産ラッシュでした。月・火・水。
今日は休みなのでどうかわからないけど、たぶんもう生まれる人はいなさそうだったから落ち着いたのでは?

何の因果か3日間出勤の私。
仕事始めから仕事終わりまでフル回転でした。
まったり勤務の日の20倍早回しって感じです。
しかもなんだか重労働。
陣痛室のトイレで座り込んで動けなくなった産婦さん。分娩係の相方からヘルプです。
まだ分娩室に入ることはなさそうだけど、トイレに入る前までつけていた赤ちゃんの心拍モニターがあまりよろしくなく、急に陣痛が強くなったとすると、赤ちゃんの状態がひじょ~に心配。心配、心配。
っていうか、苦しんでいるのでは???場合によってはここで手術に移行することも???

こんなときに、さっきまで付き添っていたお父さんはタバコを吸いに出かけていてっ。
相方は非常に華奢な腕力はないタイプでっ。
婦人科の看護婦さんは急患で走り回っていてっ。
仕方ない・・・
うりゃ~~とお姫様抱っこしました。
かわいい顔して66kgです。
陣痛室のトイレからベッドまで5歩くらいだったのが幸いです。
「hanaさん、かっこいい~~!」と相方。
「…テーブルのけてっ」
どさっ(ごめん)
ゼイゼイ言いつつ心音を確認すると、案の定やや元気なし。でも復活する兆しあり。
進みもぐっと来ていたので、そこから再び帰ってきた夫に抱えさせて分娩室へ。
自分以上の体重を持ち上げられるとは思わなんだ。ああ、ぎっくり腰にならなくてよかった(汗;)

しかし、力仕事はまだまだ続く…。
“クリステレル”ってご存知の方は少ないでしょう。
ちょうど赤ちゃんのお尻の辺り、産婦さんの肋骨の下あたりを、陣痛に合わせて出口に向かって押し出す手技なんですね。
あと一歩で生まれるんだが、陣痛が弱くなってしまったとか、赤ちゃんが苦しそうなので急いで出したい、とかいう時に使われます。
単独のこともあれば、出口で医師が赤ちゃんの頭にカップ(トイレのつまりを取る、カッポンカッポンするアレに似ている)をつける時もあります。
そうして産婦さんの陣痛に合わせて上から下からお手伝いをするわけです。
さて、この“クリステレル”。立ち会うお父さんの感想は
「嫁を殺す気かと思った…。いや~すごかった…(絶句)」です(笑)

何しろ嫁の寝ている台に乗り上げて全身で嫁の出っ張ってるおなかを押しているものですから。
下手にやると肋骨折れてしまうときもあるそうです。
今回も肋骨は折れなかったけど、お母さんのおなかに私の拳の後が赤く残ってしまいました。
「hanaさんの手のあとが残ってるんですぅ~~」
となぜだか嬉しそうに報告されました。
「ご、ごめんね。痛かったよね~。よく頑張ったね~」
と焦って謝ったら。
「いいんです。アレがなかったら生まれなかったと思うし。すごいグイィ~って赤ちゃんが下がってくるのがわかりました」
あはは。そう前向きに思ってくれたら幸い。つらい経験になってしまう人もいるからね。

この3日でなんだか跡をつけたのが3人…。いつにない多さだ。
そんなこんなで両手が筋肉痛で痛いのです。手首を利かして押すので日ごろ使わない筋肉を総動員してしまったようです。
そして慌しい時は口の中もパニックを起こすのか、ご飯をかき込んでいたら、唇まで噛みました。思いっきりよく。
そのあとも出っ張ったところを、あ母さんと話しているときに噛んだりして、今では一箇所に4つの口内炎となっています…(涙)
大き目のが2つと小さめのが2つ。…治りがおそいっていうのにさぁ~~(涙)
今日になったら大きい2つがくっつき、小さいの2つもくっつき、なんだかとても腫れております。正面向いても明らかに患部の側の唇がブワァッと腫れています。
仕事では気合で口も閉じているけど、ホントは閉じているのも患部が押されて痛いのです。

というわけで、今は患部がなるべく歯と歯茎にあたらない様に口は半開き。
半開きって唇が乾くわね~~。カピカピになりました。
そして不意に襲ってくるツゥゥ~ンッという患部の鋭い痛み。
幸い虫歯の痛みというのを味わったことがないのですが、その痛みってこんな感じなのかな。
神経が反応している感じの痛みです。
そのおかげで私の現在の根性は30度くらい曲がっています。
いたいよ~~~~いたい~~っ。
お産は好きだけど、どどどっと押し寄せられるとしんどいものがあるのよね…。

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