似ている

きょうだいと、または父や母と「似ている」と言われてどんな気分になりますか?
嬉しかったり、微妙だったり、いやだったり…その反応はさまざまだと思います。
昔は似ていることが嫌で、今は似ていないと言われることが辛い人がいます。

私ときょうだいは女同士なので、声が似ていたり、しぐさが似ていたり、顔も似ていました。
一緒に住んでいた頃。
きょうだいが心を病む前。
きょうだいが心を病んでから、似ていると言われなくなりました。

「え?きょうだいなの?」と驚かれます。
私が一人暮らしをするようになって環境が違ったせいも多少はあるのでしょう。
でも、社会で刺激を受けながら生きている人と、家の中で葛藤して過ごしているのとでは、外見さえもどんどん離れてしまうのでしょうか。

「もう8年も苦しんでるのに。いつになったら治るの」
ときょうだいが泣いたことがありました。病院をかえたいと。
薬を途中でやめてしまうために何度も症状がぶり返してしまうのですが、病識がないのがこの病の特徴だったりもして。本人は努力しているのに、それが空回りして積み重なってしまいました。

彼女の苦しさはこちらの胸さえつぶれてしまうほどで。
彼女の抱える苦しさが8年のしかかって外見さえも変えてしまうのなら、
似てる、と言われていたことはなんて平和なことだったのだろうと思います。
何で嫌がっていたんだろうと。

いつもいつも
過ぎてから、失ってから、あったものが当たり前のことではなくて、危ういバランスで受け取ることができていたものだと気づかされます。
今は似ていないと言われるたび、キリキリと痛むところがあります。
時間は残酷な一面を持っています。

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