『輪島塗は美術品じゃなくて雑器。毎日使うのに耐えられるものだから輪島塗の今日がある』
by 輪島塗 塗り職人
これは能登半島地震が起きる3ヶ月前、1月の新聞記事に載っていた言葉。
“美術品”として輪島塗の漆器に対するお言葉。
表面の美しさとは別に、“塗り”こそが輪島塗の本質と彼は彼の言葉で語る。
幾度も塗りを重ねた漆器は、キズがつかない。
『だから雑器やいうとるでしょ。白手袋して触るようなもんじゃない。指紋がついたらふけばいいだけや。』
彼は“無地”の美しさについて語る。
『漆というのはきれいなもんやろ。この箱に模様なんてつけようがない。これが輪島の美、本当の日本の美やとわしは思うぞ。箱を肴に酒が飲めるわ。』
かっこいい~。
と素直に感じました。これぞ職人の心意気。
飾りになんてするな、使ってナンボのもんだ、使ったってキズひとつつかないもんをつくってるのだ、と。
展示会などで見る表面の“美”にも心がひきつけられる私ですが、この日々身近において感じる“美”にも惹かれます。
輪島塗は箸しか持ったことがないのですが、いつか手元において末永く使いたいと思います。
技を極めた職人の一品。
親戚も職人の一人でした。
多くの品が地震で失われたことは本当に残念です。
それでも本当に良い物は消えることはないと思います。
それを誇りを持って作る人と、それを愛用する人がいる限り。



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