この言葉は子どもに言わないほうがいいと、私は思う。
いわれた私は、かなしかった。
親に愛されたという実感がないことに気づいて愕然とし、
でもきっと気づかないところで愛されているんだ、と
自分に言い聞かせていた頃。
その言葉に心を打ち砕かれてしまった。
正確には親から直接言われたのではない。
知人のおばさんと話している中に、「00(私)ちゃんは手のかからない子だったって、お母さんがいってたわ」とでてきた。
どんなシチュエーションだったのか。おばさんの態度だと悪い意味でなかったようだ。
でも、心に突き刺さった。
手のかからない子。
心配をかけないように、順風満帆にいっているように見えるように、自分で解決するように、家族の前ですら振舞っていたけれど、
それでも
「あの子は手がかかってね~」といわれたかった。
「あんたもやっと手がかかんなくなったわね~」といわれたかった。
手をかけて欲しかった。そこから愛情を感じたかった。
もちろん、それだけでは量れない愛情や気持ちがあることも今はわかるけれど、
“実感”できるかたちで与えられることが重要な時期もあると思う。
手のかからない子は、さみしい子かもしれない。
手を、目を、もっとかけて欲しいと願いながら、それがいえない子かもしれない。
手がかからないから、と安心しないで。
それがその子のSOSかもしれない。
その子自身も気づかないさみしさを抱えているかもしれない。



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